最近、フルリモートワークを実際にやってみて感じたことを書いてみます。
リモートワークのメリット
通勤時間がない
当然ですが通勤時間がありません。通勤の疲労が一切ないため、生産性が高い時間を長く保つことができます。
というのも、SEやプログラマのような頭脳労働の職では、ストレスや疲労が大きく生産性に影響します。
毎日長時間労働して出したアウトプットと、理想的なコンディションで1日4時間だけ労働して出したアウトプットがイコールになるというのはよくある話で、自己のコンディションを高い水準に保つということが如何に大切かがよくわかります。
セルフマネジメント力が付く
オフィスにいれば誰かが指示してくれたり、気にかけてくれたりするかもしれません。しかし、フルリモートでそういったことは殆どありません。しかし、アラートを出せばみんな助けてくれますし、チームはそうあるべきです。
リモートワークでは自分の弱みを見せることが推奨されており、またそうでなくてはリモートワークは回りません。ですから、良いニュースも悪いニュースも、積極的に発信しなければなりません。
発信せず、自分の中に溜め込んでしまうようなことは、最も忌避されるべきことです。
意外とコミュニケーションは取れる
フェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションは重要です。しかし、リモートワークでもコミュニケーションは取れます。
チャットもあるしビデオチャットもあるので、実はコミュニケーションにはそれほど困りません。それどころか雑談の方が多いくらいで、SlackのRandomチャンネルがGeneralより活発なこともあります。
ですが、それによって仕事が回らないことも無いし、むしろ良好なチームワークで動いています。
リモートワークのデメリット
ON/OFFが曖昧になる
リモートワークでは、深夜でも良いアイデアが思いついたらつい実装してしまったりと、仕事とプライベートの境界が曖昧になります。
境界の作り方は様々ですが、たとえば、書斎や仕事部屋を作り、その部屋の出入りによってON/OFFを切り替えるなどの儀式を行うことで改善する必要があると感じました。
同期的な会話が難しい
すぐに返答が欲しいような会話は少し難しく、相手が席にいないことも考慮してコミュニケーションを取ることになります。
相手が帰ってくるまで進まない、というタスクも少なからず存在しますから、場合によっては障壁となることもあります。
携帯端末にSlackを入れておいて常にすぐ返信してくれるメンバーもいました。ありがたいのですが、それはそれで健全とは言い難いです。
ただ、特定のタスクが進まなければ別のタスクを進めればよいだけの話であって、緊急性がなければ、非同期的な会話はむしろメリットであると感じました。
大人数のチームが組みづらい
リモートワークでチームを組む人数は、最大5名までに抑えるのがベターです。それ以上でも、出来るだけ少ないチームに分割するようにしなければなりません。これはリモートワークを行う上で必須の要件であると感じました。
規定時間働きづらい
リモートワークは、徹底的な成果主義のもとで効率良くアウトプットするのが原則です。たとえば、チームが8時間の労働を原則としていて、それに合わせて働くような場合、リモートワークは推奨できません。
運動不足
電車通勤は結構歩きます。乗り換えでも結構な距離を歩いていたりするので、運動不足は明確な懸念点です。運動する時間があるとはいえ、意識して運動しなければ健康を害する可能性が高いです。
まとめ
一長一短あるリモートワークですが、世界に散らばる有能な人材を集められるメリットもあります。導入に踏み出せないチームも、まずは試験的にやってみるのがよいでしょう。合わないと感じたら即止める決断力も重要ですが、成功すれば低コストで高い能力を持った人材を得られるかもしれません。