bloatwareとは
元々端末にインストールされているが、使用頻度が極めて少なく、入っていても意味の無いどころか、バックグラウンドでバッテリーを食いつぶすこともあります。
気にしなければよいのですが、設定しないといちいち通知が永久に来たりするので、実用性は極めて低いにも関わらず、ただただユーザーの頭痛の種になっています。
そもそもMVNOだと使えないプリインストールアプリが多い
大手キャリアを使い続けるなら多少は使えるものもあるでしょうが、MVNOに乗り換えたりしたり、白ロムを買ったりすると、いよいよ無用の長物となってしまいます。
メーカーがプリインストールしているものも、使わないものが多い
BixByなんかは個人的には全く使っていませんし、他のデフォルトアプリたちも、Google Play Storeで取得できるサードパーティ製のアプリのほうが自分に合っていたりします。こういったものも、アンインストールできないなら無効化してしまいたいですね。
無効化する方法
使わないアプリが裏で動き続けるのも気持ちが悪いので、無効にする方法をいくつかご紹介します。
設定画面から
設定→アプリから各アプリを無効化することができます。通常であればこれで事足りるのですが、なぜか無効化やアンインストール自体が出来ないパッケージも存在します。
たとえば、Docomo系では、端末を振るだけでアプリを起動できる、「スグアプ」という機能があるのですが、こちらは設定画面から無効化できます。
しかし、通知がしつこく出てくるような、「docomo Application Manager」などは、この画面から無効化することはできません。
ADBコマンドを使う
pm uninstall
コマンドを使ってパッケージを強制的に削除する方法がありますが、PCを所持している必要があったり、ADBコマンド自体を利用できるようになるための敷居が高く、更に削除するためのパッケージリストを生成したり、コマンドを叩くためのshellを書いたりと、多少知識のあるプログラマであっても非常に面倒です。
また、間違えて削除してはいけないパッケージを削除した場合に復帰が難しく、あまりオススメできない方法と言えます。
余談ではありますが、以前このコマンドでカメラを誤って削除してしまい、泣く泣くGoogle Play Storeから代わりのカメラを入れる羽目になりました。
試してみたい方は、「adb pm uninstall」などで検索してみてください。
Package Disabler Pro
有料アプリです。
Google play storeにあったこれを元々使っていたのですが、Package Disabler Proは、Android11では利用できなくなっています。開発者に問い合わせた結果、「Android11対応版は 公式サイト で買ってくれよな」ということだったので、2.5gbp(380円程度)ならいいか、と購入することにしました。
無効化したいアプリにチェックを入れると、まるでデバイスから完全に消えてしまったかのように、何の形跡もなく無効化されます。再度戻したいときは、単にチェックを外せば元通りになります。
野良アプリ扱い(Google Play Storeの審査を受けておらず、サイトからapkをダウンロードする方式)なので、それらよりも危険性は少し上がります。
また、買い切りではなく、年額のサブスクリプション形式なので、少し面倒だったりはします。
Alliance Shield X
無料アプリです。
こちらも、無効化したいアプリを長押しするだけで簡単に無効化でき、戻したいときは同様に長押しするだけです。
KNOXライセンスの関係で、アイコンが残ってしまうなど、上述のPackage Disabler Proほどの除去力はありませんが、アイコンをタップしても起動しなくなります。
ただ、再起動したら通知が表示されたりして、無効化はされているものの、完全ではないという印象を受けました。
現在この機能については改善が進められているようですので、今後に期待したいところです。
無効化したサービス・アプリ
所有している端末はDocomoのSC-04L(Galaxy S10+)ですから、Docomoのサービスが多いです。
ドコモ系
Docomoと入力して出てきたものを片っ端から無効化してもあまり問題なさそうです。当然ですが、ドコモのサービスやアプリは使えなくなるので、ご承知おきください。
アプリ名 | パッケージ名 |
---|---|
デコメ絵文字マネージャー | jp.co.omronsoft.android.decomemojimanager_docomo |
災害用キット | jp.co.nttdocomo.saigaiban |
ドコモ位置情報 | jp.co.nttdocomo.lcsapp |
ドコモメール | jp.co.nttdocomo.carriermail |
BridgingLauncher | jp.co.nttdocomo.bridgelauncher |
あんしんフィルター for docomo | jp.co.nttdocomo.anshinmode |
遠隔初期化 | com.nttdocomo.android.wipe |
ドコモ文字編集 | com.nttdocomo.android.voiceeditor |
dマーケット | com.nttdocomo.android.store |
ドコモデータコピー | com.nttdocomo.android.sdcardbackup |
ScreenLockService | com.nttdocomo.android.screenlockservice |
スケジュール&メモ | com.nttdocomo.android.schedulememo |
おまかせロック | com.nttdocomo.android.remotelock |
スグアプ | com.nttdocomo.android.phonemotion |
DcmWapPushHelper | com.nttdocomo.android.pf.dcmwappush |
DcmlpPushAggregator | com.nttdocomo.android.pf.dcmippushaggregator |
ネットワークサービス | com.nttdocomo.android.networkservice |
マイマガジン | com.nttdocomo.android.mymagazine |
+メッセージ | com.nttdocomo.android.msg |
my daiz | com.nttdocomo.android.mascot |
DOCOMO Initialization | com.nttdocomo.android.initialization |
dアカウント設定 | com.nttdocomo.android.idmanager |
com.nttdocomo.android.felicaremotelock | com.nttdocomo.android.felicaremotelock |
ドコモサービス | com.nttdocomo.android.docomoset |
dメニュー | com.nttdocomo.android.dmenu2 |
docomo LIVE UX | com.nttdocomo.android.dhome |
おすすめ使い方ヒント | com.nttdocomo.android.devicehelp |
スケジュール/メモ・トルカ同期 | com.nttdocomo.android.databackup |
ドコモクラウド設定 | com.nttdocomo.android.cloudset |
オートGPS | com.nttdocomo.android.atf |
docomo Application Manager | com.nttdocomo.android.applicationmanager |
APN切替制御 | com.nttdocomo.android.apnsw |
com.nttdocomo.android.anmane2 | com.nttdocomo.android.anmane2 |
docomo Authenticator | com.nttdocomo.android.accountauthenticator |
docomo LIVE UX バックアップ | com.nextbit.app |
ドコモ電話帳 | com.android.contacts |
Bixby系
Galaxyに搭載されている、Bixbyという機能です。使う人には便利かもしれませんが、無効化しています。
アプリ名 | パッケージ名 |
---|---|
Bixby音声書き取り | com.samsung.android.bixby.service |
Bixby Voice Stub | com.samsung.android.bixby.agent.dummy |
Bixby | com.samsung.android.bixby.agent |
その他
ワンセグなどはそもそも全く見ないので無効化。
アプリ名 | パッケージ名 |
---|---|
テレビ | jp.co.fsi.fs1seg |
まとめ
結果としては、Package Disabler Proを使用し、30以上ものパッケージを無効化することに成功しました。不要なアプリを目にすることが無くなって非常に快適です。
それにしても、こういったサービスはOptionalとして、自由に削除などをできるようにしてほしいものです。あまり喜んでいるユーザーはいないように思いますが、どうなんでしょうか…。